恵比寿神 −大正寺−

開山は奈良時代と言われている。古くは上布田宿境にあった三栄山不動院寿福寺、下布田の紫雲山寶性寺、上布田の広福山常行院栄法寺の三寺を大正四年に合併し、開山時の年号に因み、三栄山常行院大正寺として創設された。栄法寺は、明治初年、神仏分離のときまで布田天神の別当であった。本堂は(旧)山門とともに栄法寺より移築せるものにして文政十年の建築である。

恵比寿さんは、狩衣、指貫を着て、風折烏帽子を冠り、右に釣竿を持ち、左に鯛を抱き、その像は肥えて笑顔のお姿は多くの人々に愛され親しまれている。特に江戸では、正月二十日と十月二十日は商売や海運守護、福徳円満を利生するご祈願を行い、恵比寿の祭も行われ信仰を集めている。

●山号/三栄山
●宗派/真言宗
●所在地/調布市調布ヶ丘1-22-1
●交通/調布駅から徒歩4分、甲州街道沿い