弁財天 −明照院−

当山は、室町時代秀海法印により創建された。江戸四谷塩町に稲荷坊石残大翁が、御本尊弥陀三尊を現当の利益を興えんと発願し奉安された。弥陀三尊は運慶の御作と伝えられる。当山には御本尊の他に、千手千眼観世音菩薩、閻魔十王と宇賀弁財天が祀られている。辨天(弁天)様と言えば、真に美女の神様であると連想される。八臂のお姿で、十五童子の眷族を従え、諸芸、辨財智、福徳を主る仏様である。近江国竹生島より、第六世住職良慶法印が、寛文二年辨天山に分影し勧請した。財寶福徳、伎芸伎能上達、大悲救済、大智息災、音楽等を利生するとして、信者も多く、毎年春秋二期祭典も盛大に行われていた。
明治十七年四月当山観音堂に合祀され、以後辨天山には、石仏に改め宇賀神が安置された。昭和九年に、杵家弥七師により、「絃と撥の塚」の供養塔が建立され信仰を集めている。

●山号/大悲山
●宗派/天台宗
●所在地/調布市入間町2-19-12
●交通/仙川駅から徒歩南へ20分